小島酒店について
大正創業 田酒・久保田 特約店
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大正初期の創業、昭和27年12月に会社設立。
創業以来90有余年一貫して
『いいもの』『うまいもの』『安心なもの』『納得のいくもの』
をお客様に提供し続け、
多くのお客様からご支援を頂いてきました。
ごあいさつ
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納得したものを
日本酒の持つ
「よさ」「うまさ」「すばらしさ」を
多くの人に拡げたいという信念の基に
「いい酒」「旨い酒」を求めて
北は北海道から南は広島まで50強の蔵元を訪問し
試飲させて頂き売らせて頂いてきました。最初に訪問した蔵はコミック「夏子の酒」のモデルの「久須美酒造」です。そこで作者の「尾瀬あきら」氏にお会いし、それが縁で「夏子の酒」一巻に登場しました。
「田酒」販売47年、「久保田」販売33年、「清泉」販売35年。
現在は「いま一度日本酒を見直すため」当店の原点である
「いつの時代でも」「うまい本物の日本酒」を造るため
「変化ではなく伝統にのっとった進化」を続ける蔵元
「西田酒造店;田酒」「朝日酒造;久保田」を主体に
多くの人に「もう一度日本酒本来の旨さ」をご確認頂きたくて
拡売に奮闘しています。また、平成元年からは当店オリジナルの日本酒の販売を始め、
平成2年5月31日に商標登録取得の「三戸の里」の復活販売のため、着々と準備を進めています。同時にこの地方の逸品の販売にも取り組みます。皆様のご支援を頂きながら、新たな挑戦を続けます。
有限会社小島商店 代表 小島 勝栄
日本酒は地域の文化と最たる地場産業
私はりんご園の次男に生まれ高校卒業と同時に昭和38年前社長の養子として入店しました。昭和45年3代目としてこの店を継いでかれこれ五十年余りになります。当初から「酒屋の原点は日本酒」と考え自分の店に「旨い本物の日本酒」をずらりと並べて多くのお客様に味わって頂きたいという夢を抱きました。そのためには「日本酒について徹底的な勉強が必須」と痛感しました。
「日本酒」を売るにはまずその「日本酒」がどうやってできるのか知っておかねばと思い、昭和55年、地元の蔵「花開」にお願いして、酒の仕込みを体験させてもらうことにした。
寒中約1ヶ月の間、朝5時から夜7時過ぎまで杜氏、蔵人達と3食の食事を一緒に、
「洗米」「麴返し」「添え仕込み」「櫂いれ」「舟での搾り」「酒袋の粕剥し」「滓引き」「成分分析」「利き酒の仕方」等々 「日本酒」の出来るまでを一通り体験させて頂きました。(一番の苦労は酒袋の粕剥しでした )
次に「日本酒の味を覚えたい」と思い「全国新酒鑑評会」「県酒造組合鑑評会 」「仙台国税局主催秋の東北鑑評会 」の「一般公開」や「蔵元や問屋の試飲会」等に参加して毎年200種類以上の酒を唎いて勉強した。
その当時は唎酒には絶対的な自信があったが、今は全然だめです。(ほとんど入れ歯にしたので)
その後、昭和62年新潟清酒アカデミーを修了し、平成4年には「唎酒師」になり、 「酒類管理士」「酒類販売士」「一級労務管理士」の認定を受けるなど知識の習得に努めた。
一連の勉強を繰り返し「日本酒は地域の文化と最たる地場産業」そのものだと思います。
米も水も、それを仕込む人も、地域に育まれてきた、「日本酒」は地域の歴史です。
「酒米生産農家」「集荷、搬送業者」「蔵元の作業員」「流通業者」「小売店」「飲み屋」「飲む人」「全国発送業者」等ほとんど地場で対応できる業種はそんなに無い。
因みに酒米では全国9位の生産量の「華吹雪」の作付けを三戸農協(現八戸農協三戸支店)に進言したのは私です。
地域の蔵元は歴史的建造物等文化財に指定されていいものが多数有り、地域では中心的存在である。
米と水を原料に微生物の力を借りて、「一麹、二酛、三造り」の伝統の技を駆使して醸し出される「日本酒」は地域の特徴を秘め「全く同じものを二度」と造れない芸術品なのです。
「日本酒」は「並行複発酵」という発酵方法で「アルコール度数15度」を超える世界に類の無い醸造酒です。 「日本酒」には1,000種類以上の成分が含まれるといわれ、これは 「並行複発酵」という発酵方法に由来するのではないかと思います。
そのことが、「日本酒の持つ」「甘・辛・酸・苦・渋」いわゆる五味のバランスの良い複雑で奥深い「えもいわれぬ」独特な「味わい」を生み出すのではないかと私は考えます。
もう一つの特徴は「燗」ということ、「燗上がり」や「燗映え」などと言われるように 「燗」を付けた時の「口中に湧きあがる独特な安らぎを感じる味わい」は他に類が無いと私は思います。
「日本酒」はまさに食の文化です。すぐ「食の文化世界遺産に登録」すべきという思いが日に日に強くなります。
「日本酒」がこんなにすばらしいということを、皆に伝え拡げるための仲立ちが、小売り店の使命だと考えています。